[コメント] ダンス・ウィズ・ミー(1998/米)
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青春ダンス映画。ストーリー、ダンス共に文句なしに最高の出来。ストーリーはマンネリしがちな内容なのでやや印象が薄いがダンスシーンではおおいに楽しませられる。近年のダンスを売りにした映画はダンスのすごさよりもどうダンスをいい風に見せるかという撮影の仕方にこだわってしまうのでダンス自体にあまり素晴らしさが感じられないがこの作品はあくまでダンス自体を中心にしたため撮影の仕方にこらずに単純にダンスシーンだけをみせているがダンス自体が実に素晴らしい出来でダンスの良さが実に良く伝わり役者も楽しそうに踊っていて爽快感がある。またダンスシーンのすべてを実際に俳優が踊ったことにも好感が持てる。ダンスシーンはキューバ音楽に合わせて踊るダンスや後半のラテンやチャチャチャなどの社交ダンスが実にインパクトがあって印象深い。またチャヤンが演じたラファエルがスプリンクラーでびしょ濡れになりながら踊るシーンも印象深い。ストーリーも前半がラファエルとルビーの恋愛、中間はジョンとの親子としての話し合いとはっきり分けたことでバランスがとれている。テンポはどちらかというと青春物のダンス映画のような感じがするがみてて楽しめる良さである。またロマンス色が強いのでメロドラマな展開に持っていってもしつこさがなくテンポも良い。後半はともかくダンスシーン満載なので実に楽しめる。役者に関してもキャラを下手に出さずに演じたのでキャラとのバランスが絶妙に取れている。チャヤンもルビーと近づきたいのになかなか勇気が出ない若者ラファエル役をそつなくこなしている。また彼自身もカッコよく演技も頑張っていてストーリーを引っ張っている。バネッサ・ウィリアムスもダンスを踊る時の顔の演技は実に上手い。ダンスはどの役者も上手に踊っていて文句なし。後半のラファエルがジェーン・クラコウスキー演じるパトリシアと踊るシーンも良い出来だしラストもダンスでまとめているのも嬉しいところ。全体的に前半を除けば最高の出来の作品。総評は前半のインパクトのなさを差し引いてもダンスシーンも含めストーリー全体が素晴らしくこの年のダンス映画なら文句なしに最高の出来。ミュージカル映画やダンス好きになら、かなりオススメできる作品。
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