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[コメント] セレブリティ(1998/米)

音楽のセンスと映像の綺麗さだけでも十分満たされてしまう。特にウィノナと待ち合わせのシーンと船のシーンでのジャッキー・グリーソンの"On A Slow Boat To China"は個人的に衝撃的な映像&音楽体験
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ディカプリオを表紙に持ってきてはいますが、彼目当てでこの映画を観るとがっかりするかも知れません。

"On A Slow Boat To China"はSonny Rollinsのバージョンが有名らしけど、個人的にはGleasonバージョンの方が断然いいと思う(単に知名度が低いだけなのかな?)。ブラナーが夜抜け出してウィノナに会いに行って口説くシーンや怒った彼女が原稿を船から投げ捨てるシーンが特にこの曲とマッチしていると思う(あれらのシーンの元ネタがあるなら知りたいけどどうなんだろ?)。彼ら以外にもこの曲を演奏してる人はたくさん居るけどこの曲って実は陽気なアレンジで演奏してるのがほとんどでGleasonのバージョンの方が特殊な感じがする。まぁ、Gleasonの場合はこの曲以外でも大抵同じようなメロディアスな曲ばかりやっているんだけど。。『September』でも違うバージョンがオープニングに使われていたけどあれは淡々とした感じでそれ程好きじゃない。ちなみにオリジナルはFrank Loesserの作詞(ちゃんと歌詞もある)・作曲でKay Kayserというバンドがミリオンヒットさせたそうです。翌年にはMGMの『水着の女王』でも使われていたそうです(この映画での曲調は『セレブリティ』に近くて好きです)。村上春樹さんの短編、「中国行きのスローボート」はこの曲から取ったもののようです。(参考文献:「ジャズ・ガイドブック」(内藤遊人)ちくま新書)

#Billie Holidayの"Did I Remember"が結構フィーチャーされてるのにサントラに収録されていないのはがっかり。。エンドロールには一曲全通して入ってるけど

(評価:★5)

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