[コメント] 二百三高地(1980/日)
私が乃木大将の名前を初めて聞いたのは、夏目漱石の「こころ」を読んだ時でした。
映画のレビューではないかも知れませんが、義務教育での日本史の授業で、近代史を教える事ってあまりないのでしょうか。少なくとも私が受けた日本史の授業では、近代史まで辿り着いた記憶がありません。明治維新あたりから駆け足になり、日露戦争や第二次世界大戦など、大まかなキーワードを覚えるのみだったような気がします。日露戦争が何故始まったのか、また、どのようにして終結したのか、全く教わらなかったし、乃木大将の名前なども覚えませんでした。もちろん二百三高地って何?旅順て何?って状態です。
最近では少しずつ戦争映画も見るようになり、この歳になってようやく太平洋戦争や日露戦争について自分なりに考えられるようにはなってきましたが、それでいいのかな?とも思ってしまいます。
映画というものの威力を感じると同時に、映画(や本)に頼らなければ学べない「自国の歴史」っていう状況もどうなんだろと思ってしまいました。まぁ若い頃の私に学ぶ意欲がなかっただけなのかも知れませんが。
思想の問題にまで発展する近代史を授業で教えるのは難しいかも知れませんが、だったら授業でこういった映画を見ればいいのに。なんて考えながら見てしまいました。
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09.09.18記(09.09.14DVD鑑賞)
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