『宇宙戦艦ヤマト』を語るのに、「愛」とか「ロマン」というのは切っても切れない。ただ、おんなじ「愛」とか「ロマン」だけでお話を作ろうとすると、だんだん食傷気味になるのは致し方ないところか。悲しいコトに、ヤマトはこのお話以降そうなってしまった。

　『宇宙戦艦ヤマト』と、『さらば宇宙戦艦ヤマト』で、「愛」と「ロマン」をある程度語り尽くしてしまったのだから、しょうがないといえばしょうがない。

　また、ヤマトの醍醐味でもあるメカも、これ以降はあまり魅力的なメカが少なくなってしまった。ヤマト自体のデザインを『完結編』まで維持したのは特筆すべきだろうが、それ以外がね・・・。

　一作目で出てきた、ガミラスの「三段空母」や「戦闘空母」は、未だにすごすぎるデザインだと思う。（故にＴＶ版パート３に出てくる「二連三段空母」は、びっくりした。そういう意味でもアレは大好きだ）