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[コメント] 宇宙戦艦ヤマト 完結篇(1983/日)

「愛の戦士たち」以降は、ヤマトとして絶対に認めないと頑張っていた私。それなのに、それなのに…。
マノン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







二作めでは小学生だった私もこの頃にはもう高校生に。それ以降のヤマト量産にはほとほと呆れていたけど、大切な作品であることには変わりなく、完結編ということで、友人と行きました。朝早くから超満員の映画館に…。

そしたらね、何ていうか…面白かったんだよねえ…。 突込みどころは山のようにあったんだけど、もうそれはいいやって気になって…。 実は私、初めてヤマトを見た時から、島君(航行班リーダー)が大好きだったんです。えへ。 この完結編で彼は死んでしまうのですが、その時のみんなの悲しみ方が非常にリアルで、特にユキの悲鳴のような泣き声は今も忘れられない…。 (後になってユキ役の声優の麻上さんがその時のことを語ったインタビュー記事を読んだら、「もう何年もこの作品と付き合ってきて、登場人物もまるで本当の友人のように愛していたので、島大介が死ぬところでは本当に辛くて泣けて仕方なかった」と語っていらっしゃった。なるほどなあ…と心から納得) もっとも、私こそが島君が画面の中で息絶えた瞬間、映画館中に響き渡るような悲鳴を上げてそのあとずっと泣きじゃくり、見るどころじゃなかったんですが(恥)。

この作品は、それまでヤマトをずっと好きで執着していた人以外には、きっとまるで意味がないものだったと思います。 「終わらせる為のお祭り」だったんですもんね。 ちゃんとひとつの映画として客観的に見た場合には、矛盾した点がたくさんあっても、「身内受け」とでも言えば良いのか、ヤマトが結局は好きでたまらない人にとっては妙に受け入れてしまえるドラマでした。 拙いところも都合がいいところも「ヤマトだもんね」と言ってしまえばそれまで。ファンならそれで済んでしまう(笑)。

結局、この作品って、登場人物が織り成すドラマが一番大切だったのかもしれませんね。設定とかよりも。 古代君やユキや島君や真田さんが「今どうしてるんだろう?」みたいな。 みんなに会いたいから又見ちゃうって感じ。

そう考えるとファイナルは「思い出作り」としてはやっぱり良かったよ(笑)。 私にとっては愛しい作品です。

(評価:★5)

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