[コメント] バーシティ・ブルース(1999/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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隠れた青春アメフト映画の発掘、と勝手に題して借りた訳ですが、可もなく不可もなく、と言った所でしょうか。青春アメフト映画、と言うほどアメフトに力を入れて入る風には見えなかったけど。
前半は映画が何を目指して進んでいるのか少し曖昧な感じがした。いや、親父との関係や、糞コーチへの憤り、スター選手への嫉妬、等々を織り交ぜながら酒にクリームビキニ(←マジ笑った)にパーティーやらストリップシーンを繋げただけ、と言う印象があったし、事実、この映画がアメフトを描く必要性をあまり感じられない。
だけど、クライマックス、地区大会の決勝戦でのハーフタイム。あの瞬間映画が一気に引き締まった。そうだ、そうなんだ。出来は悪い、つーか描き方がぬるくて全く以って熱くならないけど、コレは自由への奔走なのだ!と、一人納得するのでありました。
◇
正直、音楽や映像に関しては少々安っぽい青春ドラマ程度にしか見えない箇所が多く、コレ、テレビドラマを上映してるんじゃないの?とか思う様な映像もちらちら見えたけど、ま、これが噂のMTV感覚って所なんでしょうかね?
ギャグもベタで失笑するシーンからベタすぎて笑えるシーンまで幅広くあり、下ネタあり、と言う感じで如何にもな青春な雰囲気を出そうとしているけど、どうもステレオタイプに見えてきてしまう・・・。
正直、アメフトをメインにしているのか、それとも主人公が進路とガールフレンドに関して悩む事をメインにしているのか良く分からない。どっちつかずの中途半端な感じが漂ったままなので、結果、クライマックスまで良く分からない展開が続くのが残念。
いや、やってる事は好きなんだけど、演出が安い、と言うか盛り上げれて無い、と言うか・・・
◇
アメフトシーンはそれなりに迫力はあるけど、それでもやはり迫力不足。試合の興奮もパターン的にはどの映画も似た様な物かもしれないけど、『タイタンズを忘れない』には遥かに劣る。
個性的な登場人物の面子は楽しめたし、アメフトシーン以外もさほど退屈する出来栄えではなかった。最後の最後、この映画に最も足りないのはアメフトシーンの演出力だと思う。いや、良く分からんけど。
とりあえず近い内に忘れそうな気がする作品・・・(汗
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