天才子役は嫌いだけど、悔しいぐらいにこの映画は面白い、そう思っていたのですが。

　インタビューに答えている時のハーレイは、ありゃあなんだ。こんなクソ生意気なガキに泣かされそうになったのかと思うと腹が立って仕方ない。

　いや、最初っからこのガキは泣き顔をウリにしているアザトイ子供だということは分かりきってるけど、なにもそれをテレビで見せつけることはないだろう。客の抱いたイメージを壊して喜んでるんじゃないのか。自分の出た作品を大事にしているとは思えない。このガキは、自分がいかに芸人であるかをアピールするために作品に出ているのではないか。危なく騙されるところだった自分が恥ずかしくてならない。

　最後までマスコミを遠ざけ、私生活を隠し通した渥美清を思い出した。