[コメント] 刑事コロンボ 二枚のドガの絵(1971/米)
倒叙ミステリーの教科書的な作品としてお薦めします。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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倒叙ミステリーの見本のような作品で、なかなか質は高い作品。そもそも倒叙作品のおもしろさというのは、犯人が完全犯罪を目指して殺人を起こすが、どこかに思いもしなかったほころびが生じ、それをフォローするために更に犯罪を重ねると言うパターンとなるが、頭の良い犯罪者がだんだん崩れていくのが一種のおもしろさとなる。ここでのマーティン演じる美術商マーティンは冷静なようでいて、どこか徹底できない役を巧く演じていたし、今回はかなり引いて、ねちっこくマーティンを追いつめる役のコロンボが又良い役。自分自身の存在そのものをアリバイ崩しに使ってしまうあたり、トリックとしても一級品だ。なんせ、コロンボ自身の指紋こそが犯人を特定するなんて、普通考えつかないな…まあ、今はそれも一つのパターンとして確立された感じはあるけどね。
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