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[コメント] 刑事コロンボ 祝砲の挽歌(1974/米)

やっぱり本作の背後にはヴェトナム戦争が存在するようで。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 ヴェトナム戦争も終結し、職業軍人という言葉も徐々に薄れてきた時代を巧く捉えた作品で、これはテレビで昔観た時に結構驚いた記憶がある。

 アメリカってのは自由な国だから、こういう学校もてっきり自由な雰囲気に溢れているんだろうと思いこんでいたのだが、この厳しさはどうだ。やっぱり兵士とは、こういう厳しさの中でこそ育てられるのか。と妙に感心したものだ。

 それでもやっぱり自由さというのはよく現れていた。規則が厳しければ厳しいほど、それをすり抜けることに喜びを覚える人というのはいるものだ。

 結果的にそれこそが事件を解く手がかりになるのだから、その辺の設定が面白い所だな。コロンボの立てる根拠薄弱な仮説を裏付けていく過程が楽しい。それに今回はコロンボには徹底的に似合わない訓練風景なんかも見られる。

(評価:★3)

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