コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 刑事コロンボ ハッサン・サラーの反逆(1975/米)

面白い作品でしたが、エリゾンドではちょっと憎々しげに見えなかったのが難点かな?
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







コロンボはシリーズ作品だけに本当に様々な犯人が登場するが、今度のは何せ外交特権を使える立場にあるため、いくら犯人だと分かっても逮捕出来ないというもどかしさが本作の身上。そのため、犯人の確定は早々に。そして息詰まる会話術の展開へと変わっていく。これが本シリーズの面白さを端的に示した話とも言えよう。相変わらずすっとぼけた行動をしながらも的確に相手を追いつめ、最後には外交特権という伝家の宝刀までも無力化させてしまうコロンボの手腕は見事。何せ最後は「帰国したら殺されてしまう」とか言って、むしろアメリカで逮捕されることを懇願までしてくるんだから、ラストはなかなかに痛快。

 ただ、中東外交官役にアメリカ人のエリゾンドを持ってきたのはいかがなものか?それに今ひとつ憎々しさを演出しきれなかった感もあり。徹底的に嫌味な相手だったら、ラストのオチももっと映えたんだけどね。流石に国際問題をネタにするんだったら、これが限界か。ちょいと不穏当な発言かな?

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。