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[コメント] 赤毛(1969/日)

熱く焼けた鉄板の上を裸足で踊っている様な狂宴のええじゃないか。 時代の流れに流されながらも、その中に確実にあった一陣の風の様な印象。
あき♪

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







勝てば官軍、負ければ賊軍、理想を掲げた所で、徹底的な現実はコレだ、それに刃向かえば、やはり生きてはいけないと時代の流れは告げる。

それでも、 「命ってヤツぁ、一つしか無いんだぜ」、と言って自分の死に場所を見つけキッチリとその一つしか無い命を燃やし尽くす元旗本は潔く、猛るミフネは勇ましくカックイイ。

新しい時代なんぞ、葵が菊に変わるだけ、 それでも「ぴ〜ひゃらり〜♪、どんどん」、 何てどこぞの馬の骨かワカラナイ実体の無いものよりも、

ええじゃないか、ええじゃないか、ええじゃないか♪、と涙堪えて踊り飛ばすヤツラのがよっぽど潔く、今そこに生きていると言う実体があってカッコイイのです。

最後のええじゃないかは、熱く焼けた鉄板の上を裸足で踊っている様な狂宴。

そして、そのシーンで吹き荒ぶ風の音も凄く、時代の中にあった一陣の荒れ狂う風といった感じ。

(評価:★4)

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