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[コメント] 海の上のピアニスト(1998/伊)

音楽芸術を描こうとして、まんまと失敗している印象が拭えない。
灰熊

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







1900を芸術家として書こうとしているようだけど、見事に失敗。 他人の感性と戦ったり、流行に押し潰されたり、妥協したりしながら、自分の表現を見つけなければ、ピアノ弾きとしての面白味は半減する。 音楽って何か。芸術って何か。 ピアノ対決のあたりでは結構その辺り上手く盛りこんだと思ったのに、あのラストがすべてをぶち壊した感がある。

他人の弾くピアノの美しさに涙し、その価値を理解できる1900ならば、環境が変わってどん底の憂き目を見ようとも自分の芸術を見つけられると思った。

結局は、船に積んであるジュークボックスか、単なるピアノ早弾きオタクになってしまった彼。 もったいないと思うことはあるが、感動できない映画だった。

ただし、船の映像は良かった。水夫が働く奈落と豪華なダンスホールの対比がよくて臨場感がある。なので3点。

(評価:★3)

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