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[コメント] エンド・オブ・デイズ(1999/米)

シュワちゃんなら,相手がエイリアンでも悪魔でも勝つだろうが,さすがに生身の人間という設定は無理がありすぎ。なお,この話,キリスト教徒でないと本当の恐ろしさはわからないと思う。
ワトニイ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







いきなり余談ですが,この映画の制作費は150億円だとか。一方,私が仕事で関わった大規模プロジェクトは予算を削りに削られて,たった(?)の120億円…(;_;)。自分で言うのも何だけど,一応,大事な仕事だと思うんだけどなあ。こんな映画撮ってる金があるんだったら,その半分でも寄附してほしい。

って愚痴はさておいて…。

−−−−−

この手の話は,キリスト教信者じゃないと,本当の怖さは伝わってこないのではないか。サタンの言ってることは,キリスト教にとって絶対善であるはずの神を否定し,悪魔の方こそが正しいということ。キリスト教の寄って立つ価値観そのものを否定しているわけで,信者にとっては本当に恐ろしい考え方なのだろうと思うが,キリスト教に縁のない私は,この怖さはあくまで想像するというだけで,実感を伴わない。

内容的には,武器では死なないサタンに対して,いくらシュワちゃんとはいえ生身の人間が立ち向かうというのは無理があり過ぎ。サタンがジェリコを殺す機会は何度もあったのにとどめを差さなかったのも不自然なら,建物や地下道を逃げ回るジェリコたちの居場所がわからなかったり,重火器の攻撃をかわさずにまともに食らっちゃうのもすごく不自然で変。

それに,ホラー映画さながらに地下鉄の床や天井を突き破ってサタンの手が出てくるシーンのセコさにも笑ってしまった。サタンなら相手に触れずとも殺すことくらいわけないはずだ。

というわけで,この作品,神と悪魔の対立,キリスト教の成り立ち,1000年ぶりの復活…という壮大なスケールの設定のわりには,2時間程度のストーリーの中でやってることは何ともスケールの小さいセコいことでしかなかった。映画館での予告編は,結構迫力があったんだけどなあ…。

(評価:★2)

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