[コメント] ふりむけば愛(1978/日)
モロボシ・ダンに「ママ」呼ばわりさせるとは…
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
まさに今が旬という山口百恵と三浦友和のゴールデンコンビの8作目で1978年邦画興行成績9位。
それまで山口百恵&三浦友和コンビは西川克己が監督していることが多かったが、この辺りから他の監督もコンビ作を撮影することも多くなり、この作品はメジャーデビューしたての大林宣彦がメガフォンを取っている。ただ、この二人の使い方をよく分かっている西河監督とはやはり大分面持ちが異なり、撮影も随分明るくなっているのが特徴。
だけど、それが成功したか?と言えば、全くの逆で、完全に使い方を間違えてしまい、見事にキャラの特性を活かしていないものに仕上がった。大体表情に陰りのあるのが魅力だった山口百恵に可憐な役を、爽やか青年役が似合う三浦友和に不良役を割り振ったと言う時点で、もはや破綻は明らか。観ているのが辛い物語になってしまった。物語もまたまたかなりないい加減さで、これがヒットしたってのは、よほど偶然に時代に乗ったことと山口百恵のネームバリューがあったって事なんだろう。
ところで、初期の大林監督は事ある毎に自分の特撮好きを表明しているのだが、この人が作る特撮作品は見事にクズばかり(いや、後年でもそうか?)。本作ではかつての「ウルトラセブン」のモロボシ・ダン役の森次晃嗣をわざわざ起用しておいて、マザコン男を演じさせる…本当にこいつ、特撮好きなのか?逆じゃねえの?
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。