[コメント] 月の輝く夜に(1987/米)
いやあ、ウェルメイドというか、ニコラス刑事の作中の言葉を借りるなら「ウェルダン!」そう、やりすぎだよ!
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ものすごいご都合主義のシナリオにうんざり。シェールとN・ケイジの出会いを誘発するための導入部が弟との和解に婚約者をよこす無神経極まりない出来事だったり、お話運びのために都合よく狩りだされたサブキャラクターにその後何のフォローもなかったり。
副音声的な演出にも辟易。突然自分の心情をペラペラと語りだすパン屋の娘がいたり、シェールとケイジのやりとりがト書きをそのまましゃべってんのかってくらい説明過多だったり。
ほーんと、「脂ののった魚」くらいギトギトのロマコメですよ。
…
まあ、とか言いながら。
そんなことはどうでもイイーンダヨ!グリーンダヨ!
デュカキスお手製のバケットくりぬいての目玉焼きは『クレイマークレイマー』のダスティントーストに並ぶ“憧れのアメリカンシネマ的ブレックファスト”ですよ!この時点でこの映画は「勝ち」!
結婚や男女関係の意味を女が問う時に、男たちが小粋な言い回しで答える。ある者は聖書を引用し、またある者は「本能」だとのたまう。このエクスキューズがそれぞれのキャラクターを反映していて良いね。
この映画、お話運びは強引だけど、キャラクター造形がきっちりしてるから、そのアンサンブルでもって作品全体に強烈な個性がある。
ユーモアとロマンスに溢れた、80年代アメリカ映画の佳作ですヨ!
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