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[コメント] 8月のメモワール(1994/米)

作為的なストーリー展開には相当に引いたけど、イライジャ君の目の輝きが見られたのがなんか嬉しかったのでちょっと点数プラス。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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 親と子の絆を強調する作品って私はあんまり好きじゃない。根が単純な上に、親との想い出が良くなかった事もあってか、つい感情移入してしまうから(笑)。

 多分これが私にとってのツボなんだろう。わかってる。わかってるんだけど、簡単に手を捻られて泣いてしまうことが多い。どうやら冷静なコメンテーターには私はなりきれないらしい。

 でも本作に関してはかなり冷静に観られたぞ。私も成長したなあ(違うって)。

 主題は悪くないし、ナルシス筆頭のコスナーが珍しく抑えた演技を見せているのも悪くない。

 そんでも中盤以降はなんだかなあ?って出来。子供っていくらでも残酷になれるし、それを大人の戦争に重ね合わせて見ようとしてる所に嫌な作為性を感じてしまった。子供同士の戦いに爽快感が全然無いから、そこで引きまくる。変なテーマを持たせずに親父と息子の物語をもっと突っ込んでくれていれば、多分本当に泣けたと思う(大体、親父の言葉、全然守ってないじゃん)。

 テーマというと、この作品には戦いだけじゃなく、人種差別もその中に入ってるようだけど、その辺の作為的な演出はあかん。色々入れようとせず、もう少しテーマを絞れよ。

 未だに少年っぽい役が多いイライジャ=ウッドが本物の少年の役で出ているけど、彼の場合特徴的なのは目。光線の加減で、ウッドの目は時折本当にきらきら輝く。やっぱりこの人、役者というオーラをまとった人間なんだなあ。と改めて感じる。

(評価:★3)

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