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[コメント] バレット・バレエ(1999/日)

これは「切れた」映画ではない。「切れる」映画だ。 2002年12月3日ビデオ鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







俺の描きたいものが凝縮されていた。

若者達の暴力、薬漬けの都会、銃、どことなく共感を覚え互いに親近感を覚える男女

暴力

それが描きたかった、ずっと。俺はね。

この映画にカタルシスはない。あるのは虚無感の溢れた暴力?

たった一丁の拳銃(チーフスペシャル)が狂気を増幅させていく。

かっこよすぎる。

主人公がひたすら銃を作るシーンは狂気とか愛を超越して、一丁の銃に対する「執念」だとかじゃなく、決して暴力シーンではないが一つの「暴力」にすら見えた。

ラストの銃撃戦。渋くスタイリッシュにクールに、そしてワイルドに。

あのヤクザのおっちゃん(?)の後ろ撃ち。なんてかっこよすぎるんだ。

殺し屋も、不良どもも、かっこよすぎる。

そして何よりも塚本晋也監督、かっこよすぎる。

結局何もないんだよ。あー、ちくしょー!かっこよすぎる!

見終わって、ラストの切なさの中、俺はブチ切れてた。

・・・と、かっこつけて書いてみたが、なんか自分がただの知ったげな奴に見えて仕方ない。。。とっと退却しよう(笑)

(評価:★5)

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