５０を前にした男女四人の恋愛映画５０前というのは意味深い年齢設定で、ストーリーの中でも全共闘世代であることがバックグラウンドになっているただ、その年齢設定は見ているものに何の影響も与えていないように思えるそれは５０前を演じている４人の誰もが年齢を感じさせないこともあるだろうし、見ている側が実は５０前の全共闘世代と同じような焦燥感というか、行き詰まりと同じようなものを感じているからかも知れないまるでスタイリッシュでなく、気の利いた（その分核心には遠い）セリフのやりとりもなく、過去と向き合いながらお互いの体を交わしていくラブシーンもどちらかというと現代的なのではないだろうかそんなふうに３０前のぼくは思った