[コメント] アナザヘヴン(2000/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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連続猟奇殺人事件が、やがて混迷の度合いを深め…という具合に話が展開し、かなりゴアな描写もあって、最初はどんどん画面に引き込まれていったのだが…
しかし、中盤あたりから話があっち行ったりこっち行ったりして、何が何だか分からなくなってしまった。大体犯人は誰か?と言うのが元の話だったはずなのに、何だよあのオチは。唖然としたと言うよりは「こいつは馬鹿か!」と思わず突っ込んでいた。飯田穣治って監督を、多少は期待していたのに、こんなもん出されたとあっては、最早阿呆臭くて以降一切の期待を無くした。
なんだよこれ。全部どこかの映画やテレビや小説のパクリの切り貼りで作られていて、しかも元ネタがモロ分かりばかり…まあ、この監督が「ウルトラマン」とか「怪奇大作戦」が大好きだって事はよく分かった。他に映画からは『マトリックス』(1999)、『ブロブ 宇宙からの不明物体』(1988)、『パラダイム』(1987)、『美女と液体人間』(1958)、『ガス人間第一号』(1960)、『ヒドゥン』(1987)、『悪魔を憐れむ歌』(1997)…出てくる出てくる。この物語自身のオリジナル要素の方が少ないくらい。しかも何の意味もない哲学用語をちりばめたりして、この監督の知識が表層で止まってることをモロ露呈してる。
前半のテンションをなんでここまで無茶苦茶にした?バロウズの「裸のランチ」よろしく一度作った物語を分解して適当にくっつけてみたのか?
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