[コメント] フラメンコ(1995/スペイン)
夢のオールスター!濃い。シビレっぱなし。
巨匠カルロス・サウラと大御所ビットリオ・ストラーロ。さすがです。シンプルなセットで単色トーンのライティング。出演者が多く、ベスト盤的なパッケージではありますが、深みもあります。もちろん僕のような初心者には最適。
歌、踊り、ギター。みんなすごい。なかでも歌手の顔つき。シワの凄みが女でさえも性別不詳。音楽は生き様そのものって感じがします。これで「ブエナビスタ・・・」みたいにインタビューもあったら良かったのにとも思いますが、こっちはアートで攻めているのでストイックな哀愁が味わえます。
全曲見どころと言っていい内容ですが、ミーハー的にはやっぱホアキン・コルテス。当然のように上半身は裸。とにかくキメまくり。時間は短いですが、十分しびれます。
ギター好きの私には、ギターのフューチャーが少ないのが残念ですが、御大パコ・デ・ルシアだけはちゃんとギターメインでした。うーん、すごい。新鋭の売れっ子トマティートもちょこっと出てたが技を決めるとこまでフィーチャリングされてませんでした。
ラストは、「ジターノ」のサントラにも入ってた「Verde」。明るさの中に哀愁もあってすごく好きです。そして、ダンサーがどんどん出てきて派手地味なエンディング。音楽そのものを浮かび上がらせようとした、シンプルなアート的演出でした。でも、ちょこっと、陽光あふれるスペインの自然の中でのロケも見てみたいという無い物ねだりも思ったりする。
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