[コメント] ミッション・トゥ・マーズ(2000/米)
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序盤の丁寧かつテンポのいい展開とキャストの良さがもったいない。こんな中学生が下校中に鼻唄まじりで想像できそうなストーリー&地球生物誕生の秘密を大の大人が大金かけて作るなんてバカげているとすら思った。そういう意味では、贅沢な映画なのかもしれない...(皮肉)
最初に死んだ二人は何だったのか...1人なんてネジれて肢体がバラバラなってたぞ? いくら問題が解けなかったからって問題自体を理解しているかどうかも確認しないで“ぐぉーん”とか鳴きながら“妖怪のづち”みたいなので襲っちまうなんて、とても知的生命のする事とは思えない。それなのに「あの反応は敵対行動には見えない」とは...はぁ。全体において心情描写がおかしい。ルークは他のクルーを全て殺されたのに火星人を見ても文句のひとつも言わずニコニコ説明聞いてるし、死んでいるかもしれないルークを救出に行く宇宙船の中でバカ夫婦がダンスレッスンしてるし、ジムが宇宙船に残る理由もいまいち必然性を感じない。
それだけじゃない。チッコイ隕石で宇宙船に穴あいてキリキリマイ。アタフタ穴を塞いだものの、結局、塞ぎ残しの穴から出た燃料が引火して船ごとドカーン...とか、リモに飛び映る計画もいざ外に出てみたらぜんぜん見当違いだった...とか、すぐにエネルギーが切れる役立たずジェットパック...とか、「戻れ」「イヤ」とか言ってる間にワイヤーガンの距離が足りなくなる夫婦漫才...とか。エピソードがいちいちマヌケすぎる。BGMが荘厳なだけによりマヌケに見えて、どうしても笑える。生真面目にナンセンスってサムボロもん。いっそパロディにしちゃえば良かったのに。
中盤までの丁寧さも終盤でどんどん落ちていく。なんだ、あの火星人の描写のお粗末さは... もろCG...ってかアニメーションじゃないか。その辺のオタクが自作漫画で描きそうだ。火星人の説明で登場したバッファローと、それを追い掛ける人間には噴飯もの。おーいCG班、寝ぼけてたのかー?
何もかも中途半端な印象だけが残った残念な作品。
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