渋い。クールだ。ちと、まとまりすぎてて破綻のない大人のアニメ映画かもしれない。

赤ずきんちゃんのコワイ童話を使って幻想シーンを盛り込むあたり、さすがのテクニック。 「ケモノは人と関わると不幸になる」とか、いろいろニクいセリフちりばめて盛り上げておきながら、ラストは余韻不足だった。 「ケモノの生きざま」を描くにしては時間が短かったのでは？ テロリストの女も、もっと掘り下げて欲しかったし、ロリコンみたいな声はヤなかんじ。

それぞれのキャラに対して、突き放した目線というか、ギリギリ客観性を保ってるところがクールで好き。 これ、日本の役者さんでやったら誰だろうって。見ながら考えちゃった。 女は夏川結衣。ライバルの公安ニイチャンは、三田村邦彦。 主人公の上官は山崎努ってなぐあいに浮かんできたが、さて主人公はとなるとムズカシイ。 松田優作でしょうか？やっぱ。