[コメント] 地上〈ここ〉より何処かで(1999/米)
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エラソーなことを言わせてもらうと、まず母親アデルについて。 どうゆう母親像を撮りたかったかは分かります。 ただ、このテの母親のキャラにしたかったのなら、いっそのこともっと 「自由奔放」感を出した方が、見てるほうとしては楽しかっただろうし、 共感も出来たに違いない。 そういう意味では、オープニングの、 「ママは食べる時とても大きな音をたてる」 なんてとても印象的で、「おっっ!これは‥‥っ!!?」 って期待させるものがあった。なのに‥
それだのに‥‥
この映画の中の母親は、「自由奔放」なわけじゃなくて、 「超自分勝手」でヒステリックなダメ母親に過ぎない。 とても残念なキャラだった。
それから、"こんなドウシヨウモナイ母親でも やはり母親として愛すべき存在である"と気付くアンだが、 (このテのクダリ自体なんかもうウンザリだけどー) アンの母親に対する気持ちの変化とか、そうゆうのをもっと具体的に描写してほしかった。 じゃなきゃただベンツ売って学費出してくれたから打ち解け合えたみたいで、 なんか安っぽい気がするのだ。
全体として平坦すぎてつまらなかった。 山も谷もなく、ただただ辛い日々の日記を見せられているだけ。 ハリウッド版「家なき子」か!?まぁあそこまで不幸じゃないにしろ。
それにしても『レオン』同様、ナタリー・ポートマンは、 「世間とか親とかに対して静かな反感や怒りを持った役」、がハマる。 笑顔も美しいが、困った顔や怒った顔、泣いた顔なんかがピカイチだ。
私にしては珍しく映画を散々ケチョンケチョンにしたコメントを書いてしまった。 ホント、珍しいことなんだこれがまた‥。 それだけヒドかった、っていうより、それだけ期待して観たわけだ。
ま、ナタリー・ポートマンの泣き顔に1点をプラスし、2点にするとしよう。
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