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[コメント] リプリー(1999/米)

不健康に作るんだったら、もう少し作り方もあっただろうに、下手に健康的な部分に色気を出すからおかしくなるんだ。
甘崎庵

 1960年の『太陽がいっぱい』のリメイク作。

 オリジナルは題名の通り明るい陽光の下での作品(テクニカラーだったので、青がまぶしすぎるほど)だったのに対し、本作はあくまで曇り空と密室での話となっており、そこに耽美風の脚色がなされているのが特徴。この作品では大概ジュード・ロウの事ばかり言われているもんだが、私としてはむしろ主役のマット・デイモンの方が上手く演じていると思う。

 しかし、内容的には生理的にどうも受け入れがたい妙な嫌な雰囲気を醸しており、更に脚本の問題か、いつになったら終わるのか。と言う苛々さえ感じた。ラストは色々言われているけど、兎に角終わったからいいや、と言う感じか。正直どこで切っても構わないと思える作品だったし。

(評価:★1)

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