[コメント] 天国への階段(1946/英)
リメイク期待作品。今度作る時は是非悲劇で。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これが私にとってはパウエル監督作品の初見。こんなに面白い作品を作れる監督がいたと言う事に感心した。監督のイマジネーションが豊富なので、非常に面白い作品に仕上がっている。
天使が地上にちょっかいを出す作品って言うと、一番有名なのは『天国から来たチャンピオン』だと思っていたが、それより前の時代に、しかもカラーで作られていたんだね。
アイデアもそうだけど、やっぱりなんと言っても本作の面白さは色遣いだろう。この時代に作られたカラー作品はテクニカラーが用いられるが、このテクニカラーは原色が映える一方、かなり色がきつくなってしまう。その一方で天国の描写をモノクロ(と言うより白一色)で描かれるので、それがしっかり対比となってるし、カメラ・ワークもストップモーションを巧く使って画面に張りを付けている。天国から手術室に直接繋がってるエレベーターなんて、イメージとしては最高だ。
いきなり天国で生きるか死ぬかの裁判をやるというのも人を食った感じ。ただ、その裁判というのが結局イギリス対アメリカになってしまうのはとっても変で、意外な展開で笑える。
イギリスで作られた映画だからだろうけど、もしこれがハリウッドでリメイクされたら、多分ヴェトナムか、中東人とのラブ・ロマンスになるんじゃないかな?SFXが発達してる分面白い者になるんじゃないか?どうせなら決定的な悲劇として描けばもっと映えるんじゃないか?(単なる個人的趣味だけど)
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