[コメント] ドラえもん のび太のパラレル西遊記(1988/日)
ストーリーにひねりが少なかったのと、テーマの割に小さくまとまってしまったので、もうちょっと外連味を伸ばして欲しかった感じはある。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これまで昔懐かしいSF作品モティーフの作品が続いてきた本シリーズだが、ここでちょっと違った方向性の物語が投入された。
本作はSFではなく過去の文学作品がモティーフとなった。そこで選ばれたのは西遊記。これは絶妙の選択だろう。西遊記は様々な作品が作られており、中にはSFもある。孫悟空が使う術が魔法のようで、それがSFっぽさを持つので、ファンタジーとSFを融合させたものが作れる。ドラえもんのシリーズにはうってつけの題材と言えよう。
この作品では基本的に本当の魔法や魔神は存在しない。ただ、ドラえもんの出した道具とタイムマシンの相乗効果で、機械が時を経ることで自我を持ち、妖怪としてのアイデンティティを持ってしまったという設定が科学的で面白い。機械が自我を持つのかどうかというテーマは古典SFでの定番の一つで、それを出したのは面白い。
ただ、西遊記というテーマにとらわれすぎたためか、その設定がやや伸び足りず、単なるモンスターになってしまったのが残念と言えば残念である。脚本が藤子不二雄やってればそっちの方でも伸びたかも?
あと歴史をテーマにしているが、割としっかりした考証がなされてるのも面白い点かな。こども向きだからと言って、いい加減な時代考証ではなく、七世紀という時代だからこその描写を試みたのは良かった。
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