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[コメント] ライオン・キング(1994/米)

ストーリーは非常に突っ込みどころ満載で不満が残る。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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ライオンの復讐劇映画。

ディズニー映画だがストーリーが史劇映画のような重みがあり、後半の展開は非常に堅苦しい。

ストーリーは突き詰めていけば突っ込みどころ満載で、不満な部分が残る。例えばライオンは肉食動物なのにどうして鳥が部下として遣えているのか、キリンやゾウといった草食動物もなぜライオンと一緒にいられるのか、ライオンとサルの師弟関係やライオンがハイエナと協力して仲間のライオンを殺そうとするのだが、いつからそういった関係になったのかの説明が全くない。動物の映画なのに描き方があきらかに人間臭い。さらにシンバが行方不明になってからナラの行動、シンバの母親サラビーのエピソードがまったく描かれないので次の展開が非常に唐突。

しかも、この映画で最悪なのが復讐劇を軸とした非常に重みのある展開にも関わらず付け加えられているミュージカルシーンがまったくストーリーに合っていない点。前半と中盤のコメディシーンも映画の印象を著しく悪くしている。

史劇としてみた場合、最悪といってもいい出来だが、この映画では唯一、ミーア・キャットのティモンとイボイノシシのプンバの掛け合いが映画とは関係ないところで非常に面白く、終盤で現れるサルのロフキ爺さんが異常に強いのも笑えた。正直ティモンとプンバのコメディシーンがなかったら映画としては最悪の出来。

(評価:★3)

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