[コメント] 背徳の囁き(1990/米)
マイク・フィギスの「中途半端スタイリッシュ」が冴える。リチャード・ギアの悪役もクール。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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なんとも後味悪いラストだが、リチャード・ギアの悪徳警官がよく描き込まれていて対等な対立構造になっているのが面白い。その動機こそ、最後に子供がどーたらとか言ってちょっと薄っぺらだが、アンディ・ガルシアを先回りして陥れようとする手腕は、悪の華のオーラが出ていて痛快。
逆にガルシアは、見た目こそ刈り上げにサングラスで「タクシー・ドライバー」のデ・ニーロみたいだが、常に後手に回されてイライラ。
ギアのやり口は汚いのだが、一方的な悪では無くて彼の言い分も主張されているので問題提起にはなっていると思う。スタローンの「コップランド」でも思ったけど、自己中とはいえ自分たちの生活を守るための汚職ならいいじゃん、って思ってしまう。ダメすか?
マイク・フィギスは、クールな客観描写を中心に相変わらずのそこそこ中途半端なスタイリッシュ演出が良い。時折挟まれるラテンなBGMもかっこいい。と思ったのに世間の評価は低いなぁ・・。
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