歴史に関わると悲劇が起きる、というのが普通だと思っていた。この映画も父が火事から生還したことで母が悲劇に見舞われてしまい、まあそうくるよねと思ったものだ。しかしここからが違った。主人公いわく「父さんの、いわば代わりに被害者が出てしまったのだから事件を阻止しなくては！」私は驚いた。その後彼らは歴史を2度も3度も塗り変えていく。そして迎えるハッピーエンド。もうね、ここまでやられると、歴史を勝手に塗り替えては・・・とかどうでもいいや。家族みんな幸せに生きてて良かった。

そう、この映画を観て、家族みんなで幸せに生きているだけで有難いことなんだとしみじみした。私がもし不慮の事故で家族を失っていたら、この映画のようにきっと願ったろう。今あの事故の前の家族に会って逃げてくれて伝えたいと。愛していると伝えたいと。現実には届かない願いをこの映画は叶えてくれた。