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[コメント] ファイナル・デスティネーション(2000/米)

小さな頃から飛行機が落ちる夢を頻繁に見る私。
ゆう

本当によく見る。飛行機が落ちる夢。墜落する飛行機に乗っているのではなく、その飛行機を目撃する。そしてすぐにでも助けたいのに電話がまったくつながらない。どうしたらいいのか焦る一方。時には同じ空で何機も墜落する。まさにアメリカの同時テロのあの映像を見ているようなもの。

20歳くらいになって「どうして私はこんなに墜落を目撃する夢ばかり見るんだろう」と疑問に思った。それはもう10年近くも見ていたから。幼い頃は特に頻繁に見ていた。「これは飛行機に乗るな」というサインなのだろうか、とも思った。

そして思い当たることを突き止めた。

私は小学校4年生のときに、実際に飛行機(正確にはセスナ機)が墜落する現場をこの目で見ているから。

それは校内の航空写真。人で作った文字を空から撮るもの。全校生徒が校庭で人文字を作っていた。そこに、遠くからセスナ機がやっていた。今でもはっきり覚えている。青い飛行機だった。しばらくしてセスナ機は校庭の上から去ろうとした。

その時である。セスナ機は一瞬動きを止めたかと思うとアクロバット飛行を見せ、そのまま奥の山へと消えていった。

どんっ

という鈍い音が地面に響いた。爆発も煙さえも上がらないその出来事に、何が起こったのかさっぱり理解できなかった。

何分たったかわからない。次第に事態を飲み込んだ生徒たちはすすり泣きを始める。教師たちももちろん困惑していた。教室に戻されても私たちの動揺はおさまらなかった。

たぶん、これが心の奥でトラウマになっていたのだと思う。それに気がついてから墜落の夢を見る回数が極端に減った。とは言っても月に何度かは今でも見るけど。

そんな私は26歳になっても一度も飛行機に乗ったことがない。乗りたいという憧れはある。乗る機会に恵まれなかったということもある。だけどいざ、搭乗するとなったとき・・・私はどうなるのだろうか、と漠然と考えている。すっかり忘れて楽しく乗れるかもしれない。逆に「降ろして。この飛行機は墜落する」なんて言い出すかもしれない。前者であってほしい。

完全に映画のコメントとはズレてしまったね。この映画はあまりにもデキがいい。安心して見られる余裕なんて与えてくれないし予想だにしないことが次々と起こる。かなりの秀作。そのデキがよい故に何度も見たくなる。だけどその度に自分の辛い思い出を蘇らせてしまう。残酷な話だけどすごい話。

ちなみに私も思いました。高校の修学旅行に海外、しかも10日間も!! だからだよ、な〜んて。

(評価:★4)

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