[コメント] ミッドナイト・ラン(1988/米)
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長いものに巻かれることを良しとせず、そのことが原因で職と家庭を失わざるを得なかったデ・ニーロ演じる賞金稼ぎ。 そしてマフィアの金を横領し慈善に寄付し、保釈金を踏み倒して逃亡し追われる身となった会計士(チャールズ・グローディン)。 女房に逃げられまともな商売にもつけず、不摂生極まりない生活を送る賞金稼ぎとエリート階級で幸せな家庭を持つ会計士・・・対照的な2人は水と油のように反発し合っていたが、逃亡を続けるうちに「損得ではなく主義で行動する」というお互いの共通点を見出し、次第に友情が芽生えて行く・・・
主役の2人だけでなく、脇役も曲者ばかりなのがまた楽しい。 「エイリアン」で黒人航海士を演じたヤフェット・コットーのモーズリーFBI捜査官、「ビバリーヒルズ・コップ」の刑事役ジョン・アシュトン演じる商売敵マーヴィン、「ゲット・ショーティ」のデニス・ファリナ演じるマフィアの親分ジミー・セラノ、そして「マトリックス」の裏切り者で名を馳せたジョー・パントリアーノが金融屋エディ(ピンクのソックスが笑える)。 ひと癖もふた癖もある役者ばかりでそれぞれ存在感が際立っている。 派手なアクションやヒーローも居ないけど、しかしいいんだよなぁ〜言葉で書くとチンケになってしまうけど「男の友情」が見事にそしてさり気なく描かれているところが渋い、痺れる・・・ 友情の証「来世で合おう」は私の映画史では筆頭の名台詞だ。 また観終えた後の壮快感がたまらなく好きだ。
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