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[コメント] アヴァロン(2001/日=ポーランド)

未だ結論は出ず...
FRAGILE

 実写フィルムをほぼ全編にわたってデジタル処理するという作業により、これまでにない映像を実現している。実際に撮影の行われたポーランドの街並みや風景が戦闘ロールプレイングゲームのバーチャルリアリティ世界はもちろん、近未来世界の雰囲気をより盛り上げている。

 ただ、テーマはテレビゲームが世の中に登場して以来、十数年に渡って描かれ続けてきた「バーチャルリアリティの究極とリアルの違いは何か」という割と普遍的なものに落ち着いてしまっている。様々な作品で語り尽くされている感のあるテーマであるだけにより踏み込んだ内容を期待したいところだが、残念ながらそれはかなわなかったようだ。新しい映像技術はテーマをより分かりやすく伝えるための道具として使われているに過ぎない。セピア色の画面とカラー画面との切り替えという道具の使い方に至ってはタルコフスキーの『ストーカー』を思い起こさせる。

 とはいえ、現時点で最高の映像技術が使われていることは間違いなく、それが日本から発信されることは喜ばしい限りだ。一方で、発信が日本なだけでまるで洋画であるということもできるのだけれど。

(評価:★4)

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