何を訴えたかったのか不明とコメントしたけど、おそらくは某作品と同じ事を言いたいのだと思う。題材が現実と非現実と言うことなので某作品と被ってしまうのですが、敢えて本題を口に出さず、観客の判断に委ねるって所は押井さんらしいと言うか、らしくないと言うか。（他の氏の作品は「本質」的な部分をハッキリ言ってるんですけど、本作は無かった気がする）

映像面はそれは丁寧に演出を施してありました、セピア世界とレベルリアルの差が、ハッキリと描き分けられているので、結局どのフィールドが本当の世界？って感じがよく出ていました。でも、レベルリアルはもう少し時間をかけて欲しかったかも。マーフィーと撃ち合う時、観客に「良いのか？本当に？」とハラハラさせるくらい。

アクション娯楽にしてくれとは言いませんが、もう少し練り込んで全体のバランスを良くして欲しかったです。