[コメント] シベリア超特急2(2000/日)
天然ボケの漫才はおもしろいか
今や伝説的な迷作となった『シベリア超特急』の続編。とはいえ、超特急は出てこないし、共通するキャラクターも水野晴郎演じる山下大将だけ。
舞台が列車内から満州奥地のホテルに変わってはいるが、ストーリーがかなり無理のある密室殺人事件であることは変わらない。
今回の作品に関して言えば、確信犯的に笑いを狙っていると推察される場面がいくつかある。前作の魅力は本気で良いものを作ろうとしている姿勢が笑いを誘う、いわば天然ボケであった。ところが、天然ボケがきちんと笑いを取ろうと台本のある漫才をやった場合はどうだろうか。今回の作品はまさにそれだ。
名だたる俳優陣、時代考証のないホテルとセットなど前作であれば考えられない作品に仕上がっているのは、当然前作の評価を意識しているからだろう。そうした狙った面白さを笑ってあげることができるかどうかで、この作品の評価は決まる。
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