まあ、これは恋愛映画になっちゃってますからね…。サイコサスペンス、スリラーなどという観点から評価したらダメかもしれません。ただ、かの「羊」の続編として要求水準が非常に高まっている中、リドリー・スコットは（今回は）十分水準に達するものを作ったと思います。オリジナルの重厚なオペラ曲（vide cor meum、これで＋１点）、「ディナー」から先の展開などもよくできていると思います。オペラはダンテがベース？ まあ、ハンニバルとクラリスの関係をそんな永遠の愛に高めなくたって、という気もしなくもないがねえ（苦笑）。あと、獰猛な動物おとなしくなっちゃうとか、ハンニバルほとんどスーパーマンというか超能力者と化してますが…。

原作との違いがいわれますけど、原作は原作としていいし、この映画はこれでいいと思います。「３」のことはとりあえず考えないでおきましょう…。