きっと映画としてはそれほどいい出来ではないのかもしれないけど、なぜか好きで何度も観てしまいます。体裁ばかりを気にする英国人、自由奔放に生きるイタリア人という、フォスターお馴染みの対比構造。自分はといえば、体裁抑圧から逃れられないタイプなもんで……だから好きなのかもしれないな。 体裁派、奔放派、体裁ぶち破りたい派など、さまざなま立場の人間が登場しますが、私が最も好きなのはルパート・グレイプス演じるフィリップ君です。イタリア的なものに憧れつつも、やっぱり体裁人生から抜け出せずにアタフタしている中途半端ぶりが、俗人ぽくて好きだわー。