[コメント] 火垂(2000/日)
見ごたえがあった。こういうの好きです
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
●長い間や、長回しなど。また、ゆれる手持ちカメラや、演技っぽくない演技など、ドキュメンタリー的なリアルが見られるのだが、それだけに偏るのでもなく、映画的なリアルも存在していて、それが両方とも入っているような印象を持った。
●不幸・不運な境遇でやや自暴自棄・不安定に生きていた女性が、偶然出あった男に救われ、仲良くなっていくにつれて変化していく。女性が能動的に何かを求めた結果によって到達した変化ではなく、いわば一方的に訪れたアクシデント、偶然によって変化させられた、という部分が大きいように思う。それは、男性の側の、彼女に会う以前の境遇があまり描かれていないところや、女性が男性によって変化した、というのはよくわかるのだが、男性が女性によって変化した、というところはあまり描かれていないように思えるというところなどを見てそう思う。そこらへんに「白馬の王子様的」な女性の一方的で受動的な、理想・運命の男性を求める願望のようなものが投影されているように思えた。それは別に女性にだけではなく、男性、あるいは個々の人のタイプそれぞれにもあるんだろうが。
●また、高齢女性ストリッパーが、実は病気持ちで死にそうだった、なんてところは、ちょっとクサイように思えた。まるで2人の結びつきを引き立てるために持ち出されたかのようにさえ思えた。
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