[コメント] ドラえもん のび太の日本誕生(1989/日)
インパクトはある作品なんだけど、もうちょっと丁寧さがほしい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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1989年邦画興行成績2位。映画「ドラえもん」では長らく観客動員数1位をキープした大ヒット作(この記録を破ったのが『ドラえもん のび太の宝島』(2018)で、実に30年本作がトップだった)。
この作品が大ヒットしたのは、ここに登場する遮光器土偶の姿をしたツチダマや黒幕ギガゾンビの名前が長らく語られていたことからも分かる。この名前は恐らく劇場版で最も有名な名前だろう。度々その名前を目にしたことがあるくらいで、劇場キャラではかなり有名なゲストキャラになる。
この作品の特徴としては前半はかなり脳天気な展開で、子どもらしいわんぱくな考えで話が展開していくのだが、後半から一転してシリアスとなる。
特に後半の雪山のシーンではのび太の死(?)まで描かれる事になった。これまでのシリーズの中で初めて死の概念が入り込んでるのも衝撃で、それも大きな特徴となっている。本作が話題になったのも、その衝撃あってのことかもしれない。
物語のバランスも良く、テンポ良く世界中を駆け回りつつ、アクションもこなす。完成度で言うならば確かに名作と言って良かろう。
ただ、死にかけたあまりに都合良く助かったり、ラストのギガゾンビとの戦いが思ったほど盛り上がらなかった印象もあって、私自身はそこまで興奮しなかった感じ。
あと、時間を用いたネタがちょっと滑り気味だったので、もうちょっとだ丁寧にすれば名作と感じられただろう。
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