[コメント] UNCHAIN(2001/日)
事実は小説より奇なりとは言うけれど。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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何年か前から盛んに「勝ち組」「負け組」という言葉が使われるようになった。この言葉で評価されるのはIT関連企業だったり、生保や損保の会社だったり、大学だったり、女子アナだったり。基本的に人は自分と他人を比較しながら日々過ごしていると思う。些細なことで芽生える優越感と劣等感を繰り返し感じながら見出しながら。
スポーツの世界はそういった人の持つ競争意識を単純かつ凝縮したような部分があると思う。サッカーは「toto」があるんで勝敗に熱くなる人がいるのも解るけど、なんでああまでプロ野球に対して熱くなる人がいるのか解らない。「チームが好きだから」以上の思い入れがあるような気がするんだけど。
この映画に登場する4人の男達はリングと言う場所で栄光を掴む事なく、もしくはかつて掴んだ栄光を取り戻そうとしながら散って行った。血と汗と熱気に包まれたリングに生きる魂が解き放たれる瞬間がフィルムに焼き付いている。熱い。主役のアンチェイン梶のエピソードは中盤以降ぷっつり無くなるので、病院に入院したまま鬼籍に入ったのかと思っていたら、後半登場したので嬉しかった。ボクサーを引退してから発病までのエピソードが強烈に濃くユニークなので、もっとこの人について知りたい。あと梶が無人のリングでシャドウボクシングするシーンをラストシーンに持ってきた方が良いと思う
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