[コメント] 千と千尋の神隠し(2001/日)
宮崎映画の底流をなすさまざまな矛盾するものが、この作品では表に現れない。洗練されているがトーンダウンではない。テーマも明快。傑作。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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宮崎映画の底流をなす、さまざまな矛盾するものが、この作品では表に現れない。たとえば人道主義と暴力衝動、環境保護志向と工業文明礼賛など。そのうえ画面当たりの情報量が格段に多くしかも洗練されているが、全くトーンダウンではない。 映画『風の谷のナウシカ』に残る消化不良が、原作のラストで見事な大団円を向えたように、ナウシカ以降一連の大作で観る者に強いた罪悪感やそれに対する違和感が、本作では消化(昇華)され、テーマがそれこ澄んだ川の水のように素直に浸透してくる、といったら言いすぎか。
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