[コメント] ドリヴン(2001/カナダ=米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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“ザ・ヒーロー”スタローンが、スポーツの世界の中でも肉体を競うのではないレーサーに扮しての作品。ただ年齢が年齢だけに、今回の作品は自らがヒーローとなるのではなく、サポート役に徹するという事が前提条件にあり、一応の主役はパルデューとなる。 …の、だが、さすがスタローン!
どれほど脇役であったとしても、目立たずにはいられず、彼の登場シーンは全てオレサマ主義。結果として主役よりも見せ場を作り、紛う方無くスタローンの作品にしてしまった。
この辺は色々批判もあるだろうが、スタローン映画とのつきあいが長い人間にとっては、多少物語が歪もうが、力業であろうが、「これぞスタローン!」と言えただけで収穫。
演出の方もなかなか盛り上げ、レースでありながら最後の最後でちゃんと友情物語として仕上げてしまうのも面白い。レースの様子も良いが、それをしっかり人間がレースを作っていることを感じさせてくれてる。純粋なレース映画じゃないので、そちらを期待すると失望に終わるだろうが、本作はレースを題材としたバディ・ムービーだと思えば充分。
ただ一方。脚本はスタローンに任せない方が良かったとは思う。だってマシンをグローブに変えたらまんま『ロッキー5』になってしまうから。ある意味ではあの失敗作の(嫌いじゃないんだけど)雪辱戦として本作の脚本を書いたのだろうか? 大作映画をのっぺりした作品に仕上げる名手(?)ハーリン監督も、今回は珍しく演出が冴えてた…スローモーションのところだけ。
本作はスターが作りたい作品に進んで製作費を出す事で有名なFranchiseで製作。
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