喜（とりあえず良い！と思ったことを）→ストーリーはけっこう面白かったこと、それから野村萬斎のスキッとした身のこなしを見れたことはまず良かったかなと思う。

怒（ええかげんにしいや）→伊藤英明、今井絵理子、演技下手すぎ。また、今井絵理子のキャラクターをすっぽり消してしまっても、作品は充分成り立ってしまうと思う。これってまるで『千年の恋』の松田聖子と同じような位置にいるみたい。

それから早良親王も、青音に説得されたぐらいであっさり恨みを忘れられるものなのか？彼の恨みはその程度か（笑）

哀（不覚にも、泣いてしまったよ）→宏雅がずっと恋いこがれてきた望月の君は、帝を憎んでしまうほど好きで、ついには鬼になってしまった。その望月の君に襲われた宏雅は「あなたになら食われてもいい」（←こんなセリフじゃなかったかも知れないけど）とまで言ってしまうほど彼女を愛していて、望月の君は彼の愛情によって最後は人間に戻り、自害してしまう。 宏雅サイドで考えてみたら、実らぬ片思いの末、一番残酷な形で相手を失ってしまったことになる。メチャかわいそうで、泣けてしまった。

しかし考えようによっては、望月の君って、ある意味おいしいというか、望月の君サイドでは、ちゃっかり自己完結して死んだというか、なんかなぁ....。

楽（笑っちゃったよ、っていうところいろいろ）→望月の君の鬼姿も笑うし、オウムかなにかわからん青い鳥やクサイ口説き文句も笑える。なかでも一番笑えたのは...炎の中で「おのれ、晴明！」と叫んだ道尊。そしてその後、黒こげ姿の彼が....。『うる星やつら』のあたるがテンちゃんに黒こげにされたようだというか、なんというか....ぷぷぷ。

ま、なんやかんやいっても、いろんな意味で楽しく鑑賞させてもらったので、許すとしようかな♪