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[コメント] チャーリング・クロス街84番地(1986/英=米)

前半のストーリーの時間経過が多少わかり辛くロマンティックなシナリオの分、少し印象が薄くなってしまった。しかしストーリーとしてはヘレーンとフランクとその周りの人々の手紙での交流の描き方は秀逸。最後には感動してしまった。
わっこ

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ニューヨークに在住している作家がイギリスの古書店の店員と取り交わした20年間の手紙での交流を中心に当時のイギリスの様子を描いた映画。実話。 手紙での交流がメインな事から一見『ユー・ガット・メール』のような話に見えるが話はまったく関係なし。別にヘレーンとフランクが手紙で交流していくうちに恋仲になるわけでもなくフランクと古書店の職員の仲間との手紙でのやりとりが中心なので恋愛ドラマというよりとこかホノボノさせる人間ドラマという感じ。 映画のテンポがよく、手紙でのやりとりから会える事を楽しみにしてるヘレーンとフランクの気持ちが画面からでも伝わり見ている側にもどこか続きを楽しみにさせる魅力を感じて素晴らしい。最初はフランク達が親切にヘレーンに接しているのにヘレーンは彼らに結構怒鳴り散らした手紙ばっか送っているので本当にフランクに感謝しているのかどうかが気になったが後半は彼女にも少しキャラに成長が見えそれほど気にはならなくなった。 ラストのオチはこの手の話としてはパターンが読めてしまうがそれでも前半から続いている手紙での交流がラストでもちゃんとストーリーに影響していて感動してしまう。 特に中盤でのヘレーンとフランクやフランクの仕事仲間やフランクの奥さんとの手紙での交流の描き方は秀逸でヘレーンがフランク達に食料を届けたりする展開もよりフランク達との仲が深まった感じでこの部分での印象が強かった分ラストでのあの展開はかなり感動的だった。 難点があるとすれば前半でのストーリーの時間経過が少しわかり辛くストーリーに多少ついていけなかったという部分。 役者に関してはみんな良い演技をしていて良かった。ただこの映画のヒロインとしての場合アン・バンクロフトは少し魅力に乏しい部分があるのが気になるが、ストーリーはそれほどヒロインの魅力を必要としていないのであまり気にならなかった。ストーリーも結構ロマンチックで人との手紙でのやりとりを中心に進むストーリー展開も斬新で素晴らしかった。

(評価:★4)

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