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[コメント] 鬼が来た!(2000/中国)

イイ映画というか、ん・・・。まぁ、イイ映画には違いないのだが・・・。 2002年7月29日劇場鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







たしかにイイ映画だとは思う。

信頼というか、人間というかなんというか・・・。鬼ってのは日本軍のことなのか?

まぁよくわからんが、とにかく全然3点に値する映画ではないとは思う。

日本軍の行動も『紅いコーリャン』よりも、しっかり描かれてて、全然『紅いコーリャン』よりもいい映画だと思えた。

それに所々ちょっと笑えるギャグ(?)もあって、結構笑える。笑わせ、そしてラストで考えさせる。

イイ映画には違いないのだが、『紅いコーリャン』同様(上映時間ははるかに『鬼が来た!』の方が長いのだが)中盤に少しだれる。

この映画でも中盤少しだれた。

それにあのとってつけたようなラスト。マー(主人公)が殺したのは鬼(=日本兵)を自分たちの元へ運んできてそして自分達の生活を乱してまでも世話しつつDけた、あげくの果てに裏切られて、村が焼き尽くされるという結末を招き入れた「私」だろ?

私を殺せたわけだ・・・。あの冒頭の銃のハンマーを下ろすシーンと、銃のモデルはラストへの伏線になっていたわけだ。

そしてひたすら彼らはその実体のない「私」におびえつづけ、鬼を世話しつづける。しかし鬼も次第に鬼から人の子へ変わっていくわけだが・・・。

途中鶏を追いかけている日本兵が居た。彼らは『紅いコーリャン』での日本兵よりもまだ、酷くない行動だといっても、中国人を完全に見下している。

他にも日本兵のやってきたことをきちんと描いてるっぽくていいと思うのだが。

なぜラストで私を登場させて殺す必要があったのか?

確かに私はこの映画で一瞬しか登場しないのにとてつもなく大きな存在感だ。しかしラストで私を殺した事によってすべてが終わる。

では、殺したのは良いが、なぜ私は日本兵を百姓の家に送り込んだのだ?

中国語と日本語が入り乱れて、カメラがゆれまくって音も結構聞き取りにくかったから台詞を聞き逃しただけかもしれない。

まぁ、どうであれ。俺には疑問が残ったわけだ。

そしてその後の斬首。確かに花屋(日本兵)に斬首させるのは「裏切った者への最後の友情」と取れるし、衝撃的で、唖然とするシーンであったかもしれない。

そして首が落ちて首の視点になりごろごろ回り赤い瞬きが終わり静かに目を閉じる。

首が落ちてからのほんの10秒(?)ほどだけ、それまでモノクロだった映像がカラーになるってのもいいと思う。かなり「おぉ!」って思えた。

しかしエンドロールで少し考えた。

確かにあそこで花屋に斬首させるのは別に良いのだが・・・。なぜだ?なぜかとってつけたようなラストに感じる。

全然普通なはずなのに・・なぜだ?わからない。

さらに話し戻って中盤だが、いっきに奥さん(愛人?)の腹がでたと思ったら「半年たった」なんて話している。いつだ?いつそんなに飛んだのだ?

一気に話が飛びすぎてそっちの方が唖然とした。そういえば『アリ』でも無駄に飛びまくって批判されてたな・・・。

しかしまぁ、あの隊長さん。イイ人かと思えば、やっぱ悪役なのね・・・。ちょっと陣内隆則に似てない?そしてラストの斬首のシーンで中国軍の隊長みたいなやつが松葉杖ついてマイクで話してる場所の左側(観客から見て右側)のガムかんでるアメリカ兵。いかにもちょっと「なんで俺がこんな所でやってんだよ。たいぎい」とか思ってそうなあのアメリカ兵。もの凄いブルース・ウィリスに似てたんですけど・・・。

気のせいでしょうか?しかしあの隊長・・・。登場シーンでは感動したよ。マッチョ好きな俺としてはあの大胸筋としまった肉体と太い腕とぴちぴちのシャツ・・・。

そして軍服の前を開いて日本刀で切りつける・・・。あぁ・・・この映画のレビューで書くべきじゃないけど。かっこいい・・・。

総合・・・3☆☆☆

(評価:★3)

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