[コメント] ピンポン(2002/日)
これは共感の物語です。説得力はありません。
でも‥、
好きな世界観なんです。
共感の物語は、その素地を持ち合わせない人にとっては、
何の意味もない
‥と言うことは判っていて、それは私の採点基準では大きな減点材料なんだけれど‥ね。
ちなみに原作から好きです。
全体的に原作と絵的に似ているキャスティングの中で、唯一異なる竹中直人。 キャスティングを聞いて、なんだ癖のあるオヤジの定番かよ‥安易な‥なんて、ちょっと残念な先入観もあった彼に‥。 彼の丸顔で薄い眉毛が、あの全然異なる面長で眉毛の太く濃い原作のあの顔に‥
重なって見えたんです!
それも月本と賭をするあのシーンで。 その‥かつて彼が見たであろう高みから、見下ろしているような瞳で、月本を見つめるその顔が‥。
びっくりです。感動です。
◆
原作派で、この映画を受け付けないという方々。
もし、あのちょっとテンポの悪いヒーロー貼りの台詞が受け付けない‥と言うのであれば。 それは原作をちょっと読み違えているのではないかな‥なんて私は思ったりします。あれはこうあるべきなのです。そこがいいのです。なぜソコがいいのか‥ってトコロが、人の弱さであって‥その弱さを受け入れた上で、やはり必要なんだ‥と言える人の強さなのです。
‥それが‥なんとも‥イイ‥のです‥。
少なくとも私はそう思うのです。
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