[コメント] ノー・マンズ・ランド(2001/伊=英=ベルギー=仏=スロベニア)
衝撃などどこにもない。ただ、語られなければならない、戯曲化された現実だけがそこにある。戯曲化されていても、どこまでもリアルだ。
ラストは十分に予想される意外性の特にないものだ。驚きはない。
しかし、ユーゴの現状を肌で知っているわけでもない人間が、あの世界を本当にわかるはずもない。
それでも「これがユーゴなのです」という、皮肉たっぷりでの主張を前にして、世界で今も続く現実と戦争の愚かさを改めて思い起こし、我に返る必要があるのだろう。この作品は十二分にその役目を果たしている。
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