[コメント] ノー・マンズ・ランド(2001/伊=英=ベルギー=仏=スロベニア)
戦争批判でなく人間批判じゃん!
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
嫌いでも好きでもない映画。特筆すべきはこの映画の登場人物には誰一人賢者がいないということ。つまりこの映画の製作者はなんら理想を掲げていないということになる。救いのないシチュエーションだけ見せっぱなしにして放り投げてる状態の映画。方法論としてそういうのもありなのだろうが、けっして評価される手法とは思えない。まあ安っぽい偽善的理想を押し付けられるよりマシかもしれんが。ここまで救いようのない現状を見せられると戦争批判を通り越して人間批判の領域だ。戦争はおろかだ、じゃなく、人間は皆おろかだ、ということを戦場を舞台に描いた映画だ。ややコメディータッチな部分が観る人をまやかし、「この映画は辛辣な戦争批判映画だ」などとを言わしめてんだろうけど、僕に言わせれば「何の理想もない人間性退廃映画だ」ということになります。真理を語る奴を一人ぐらいおいときゃもっと高級な映画になったのに。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。