[コメント] 愛しのローズマリー(2001/独=米)
笑いを取るところが思いっきりデブネタというのは矛盾してないか?見ているこっちも後味悪いし。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
オヤジが死ぬオープニングから、また差別と下ネタ全開なブラックな笑いを期待したら、けっこうマジな問題提起。
未開の部族のファッションを見てもわかるように、美の概念なんてたまたまその社会や時代の状況が作ったもの。頭ではわかっていても世の中の流れにどっぷりはまっている自分を再確認してやや凹む。
笑いだって、差別の構造と切り離しては考えられないし・・。
偏見やタブーを堂々と持ち込んでくる根性はえらいと思うが、結局笑わせるところはデブネタなのが自己矛盾に陥っている。グウィネス・パルトロウが肉襦袢を着ているのも、結果的にスリム美人が浮き立つだけだし、なんだかイヤミなかんじ。
本当のデブを演じている女優は顔を出さず、かたや男のデブは顔出しOKなのも(役柄上難しいとしても)公平ではない。 あれだけ外見しか見ていなかった軽薄男が、宗旨替えしてしまう過程が唐突なので納得できないのもマイナス。
ブラックなようでいて偽善にも思える微妙な映画。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。