コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] インソムニア(2002/米)

確かに面白いが・・・。確かに面白いのだが・・ 2002年9月7日劇場鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







爪をきれいに切られ、髪を洗われた死体。アラスカの白夜。不眠症のロスのデカ。

予告もまともに観たことなかった。知ってた情報はこのことと、チラシ(まともにまだ読んでない)とロビン・ウィリアムズの悪役(しかも殺人犯)。そして主演アル・パチーノってことと、テレビスポットの「眠らない・・眠れない・・・死んだら眠れる」という不気味なCM。

そこから察するにてっきりサイコサスペンスかと思ってた。しかも↑のキャッチコピーからして『コレクター』とかそのたぐいの変態サイコかと。

正直変態サイコはさほど好きじゃない。

変態は辞書でひくと人と違った事とか書いてある。俺の使い方は違うんだろうな。

ここでいう変態はなんだろう、、、『セブン』や『カル』や『サイコ』の変態じゃなく、『コレクター』とかの変態ってこと。

それでまぁ、エロいおっさんが変態じみて連続少女殺人事件でも起こすのかと思ってた。そして犯人の魔の手でアル・パチーノの不眠症が発生して、、、、というありがちなサスペンスを想像していた。

しかし蓋を開けると眠れないのは内務調査官からの魔の手と同僚を殺した後悔。

そこに犯人からの電話。犯人は「故意に殺していない」と言い張る、実はそこまで悪いやつじゃないように見せて、かなり頭の切れるやつ。

さらにラストに近づくに連れアル・パチーノの過去の証拠捏造のことが明らかになっていくという結末に近づいていき、そして銃撃戦。

確かに良くできていて、面白い映画だと思う。決して悪いものではない。

しかし・・・何かが違う・・・。『メメント』を見て楽しんだ人はどういう反応をするのだろう?自分は『メメント』は面白いと思わなかった(アイデアは凄いと思う)、しかしこの作品・・・。

実はリメイクらしい・・・。オリジナルはアラスカではないらいしのだが・・・。

この作品には捜査とか、そうやって線を見つけていくのではなく、犯人を捕まえ、犯人に揺すられながら少しずつ近づいていく。

その近づく道は、もう一つの女性警官の現場捜査にあったわけだ。2つの事件が1つに繋がっていく・・・。

確かによくできているのだが・・・。何か・・・緊迫感があるようなないような・・・。まぁ緊迫感どうこうの映画でないことは確かなのだが・・・。

どこか全体的に火曜サスペンス的な雰囲気が流れているというか、見事に駄作だった『クリムゾン・リバー』っぽい雰囲気が流れていた・・・。

面白いに何故か楽しめなかったこの作品・・・。うーん。。もしかして眠れない時に見たら楽しめるのかも(笑)

ついでだが、現場に落ちていた空薬莢。

9mm弾だったわけだ。犯人の銃は38口径のリボルバー。リボルバーだから撃った直後に薬莢が落ちることはないわけだ。

つまり撃ったのはオートマチック。アル・パチーノの銃はオートマチックだった。そこがミソだったわけだが・・・。

彼が使っていたのはガバメント。予備の銃(バックアップっていうの?)がワルサー。

ラストの銃撃シーンで言っていたが「残り7発だ!」と言っていた・・・。

確かワルサーは7発だったかな。それでスライドをひいて入れれば8発ってことか。つまり筋が通るわけだ。

しかし霧の中を犯人を追いかける、しかもとっさに銃を抜いた。わざわざ予備の銃を抜くのか?やっぱいつでも抜けるのはでかい方。

つまりがバメント。

ここで問題だが、ガバメントは9mm口径だったっけ?違うような気がするのだが・・・。

もし俺がただしければ・・・この薬莢はなんだったんだ?

ストーリー・・・4☆☆☆☆ 音楽・・・3☆☆☆

総合・・・2☆☆

(評価:★2)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。