二人の恋愛が、この先行き着く所は何処なのか、まるでわからないけれど。 でも、二人の間に子供でも出来ればきっと、新しい日々が、世界が始まるのだろう。

この「世界が終わった」と感じるくらい、この世で一番大きな喪失感を知った二人には（この世界でたった二人っきり、似た者同士でもある）、もうこれ以上失うものは無いから。 ゼロからマイナスにはならない。生きている限り。 きっとプラスの世界が開けるはず。

この男の優しさを信じ、全てを飲み込んでこの男に賭けようと決心するラスト数分間の女の表情は美しく穏やかだ。 内面の嵐を押さえ込み、この愛に応えようと思う。

夜空の星が祝福している。二人の未来に幸せがあれと。 ちょっと都合が良すぎる運命の怪しい糸（意図？＜そもそも死刑囚が何の罪で死刑囚になったんだか全然わかんねえとか、奥さんは11年間も空き家状態だったのか？こんな美人なのに！？あ、息子が「魔よけ」か？？とか、子供、全然可愛くないよーとか、看守息子、優しすぎ！！とか色々）にげんなりする瞬間もあるが、まあ、そこはそれ。 フランク・キャプラに敬意を表したって所で＜本当に！？